＜Interviewer＞
最近、広告などで様々なマウスピース矯正を目にすることが増えてきました。患者サイドからするとどのような違いがあるか良くわかりませんが、一体どのような違いがあるのでしょうか？

＜Dr.竹内敬輔＞
ぼくは過去にインビザラインシステム以外に3種類のマウスピース矯正を使用したことがあります。
モニター患者さんにのみの数症例の適応でしたが、インビザラインと比べると大きく予測実現性に劣り、実際の患者さんの治療に使用できるレベルのものではないと感じました。

＜Interviewer＞
それでも、実際に利用されている先生もいらっしゃるのですよね？

＜Dr.竹内敬輔＞
そうですね。利用されている先生がいらっしゃるので広告があがってくるわけですし、過去よりも治療精度は上がってきているかもしれませんね。

＜Interviewer＞
では、先生ももう一度他のマウスピース矯正を使ってみようと思われていますか？

＜Dr.竹内敬輔＞
そう思っていろいろ調査はしてみましたが、まだ現時点ではそこまで信頼できるメーカーのものは無さそうですね。

＜Interviewer＞
使ってみようと思わない理由はありますか？

＜Dr.竹内敬輔＞
まず、調査してみて驚いたのは２３製品ものマウスピースのブランドがあったということですね。
で、その中で公式ホームページすら無いようなブランドも7製品ありました。
公式ホームページが無い時点でどのような製品かが不透明なので該当からはずしました。

＜Interviewer＞
確かに患者サイドから見ても情報が無いのは不安ですね。

＜Dr.竹内敬輔＞
矯正治療は長期間かかる場合もあります。ごく僅かな特定の矯正歯科でしか扱っていないマウスピース矯正製品の場合には転医（転院）が困難です。あるいは、治療中に矯正担当医に万が一のことがあった場合にもやはり引き継いでくれる矯正歯科を探すのも困難です。

＜Interviewer＞
確かに取り扱っている先生が少ないとそのような不安もでてきてしまいますね。

＜Dr.竹内敬輔＞
公式ホームページがあっても、本社や本社所在地などの企業情報が明記されていないマウスピース矯正も15製品ありました。

＜Interviewer＞
そんな製品が15社もあるんですね^^;