矯正治療で歯を守る(不正咬合の治療とは)
「自分の歯は永遠」と思っている方も少なくないように思います。実際にはどうなのでしょうか?
令和4年 歯科疾患実態調査
令和4年歯科疾患実態調査の結果(概要)が6月29日(木)に公表され、8020達成者率は51.6%【平成28年(51.2%)】でした。

調査結果・・・
45歳以上で20本以上の歯を有する方の割合は、年代別にみると一部を除いて増加傾向にはありますが、それでもやはり50歳を境にして歯を失う傾向にあることが分かります。
↓↓ 詳しくはコチラ ↓↓
歯科検診の必要性について
過去1年間に歯科検診を受診している者の割合は58%でした。歯科健診が義務化されていない働き盛り(30~54歳)では5割に届いていない状況であり、義務化されていない働く世代への歯科健診制度の必要性が改めて確認されました。
歯科健診でわかるのは「むし歯」だけではない!
歯科健診ではむし歯のチェックだけと思われている方も少なくないかと思われます。もう一つ大事なのは「歯周病」のチェックです。実は歯を失う原因のほとんどは「歯周病」に起因しています。
歯磨きだけで「歯周病」は治せる?
歯周病の原因は様々です。歯磨きやお薬で改善できる部分もありますが、多くの場合「不正咬合」に起因しています。つまり、歯周病がなかなか治らないケースでは「不正咬合」が改善されることにより「歯周病」も改善されることも少なくありません。
↓↓ 8020達成率は? ↓↓
歯周病を加速させる「不正咬合」
歯がふぞろいだったり、上下のアゴの歯ならびがお互いにちゃんと噛み合わない状態を、専門的には「不正咬合」といい大きく次の4つに分類されます。
1)個々の歯の位置・状態の異常
2)歯列弓形態の異常
3)上下歯列弓関係の不正
4)先天性異常による咬合異常
個々の歯の位置・状態の異常
転位、捻転、傾斜、高位、低位、移転などによって生じる正中離開や叢生などが起こった状態
歯列弓形態の異常
歯の位置不正によって歯列弓が狭窄歯列、V字型歯列、鞍状歯列弓、空隙歯列弓など特異的な形になった状態
上下歯列弓関係の不正
A.上顎前突
B.下顎前突
C.過蓋咬合
D.開咬
E.正中線の不一致
F.臼歯交叉咬合
G.その他
先天性異常による咬合異常
・上顎骨発育不全
・上顎歯槽骨のゆがみ
・歯の異常
・下顎の異常
・その他
不正咬合をそのままにしておくと
◎ますます歯並びや咬み合わせが悪くなる
◎むし歯になりやすく、歯の寿命が短くなる
◎歯槽膿漏(歯周病)になりやすく、歯の寿命が短くなる
◎食べ物がよく噛めない
◎硬い食物を食べることが困難になる
◎口臭の原因になる
◎顎の関節に負担をかける
◎口元の見た目が悪く、劣等感を感じることがある
※成長期では顎の正常な成長・発育が阻害される
↓↓ 不正咬合を放置してはいけない理由とは ↓↓
矯正治療とは
矯正治療とは悪い歯ならびや噛み合わせを、きちんと噛み合うようにして、きれいな歯ならびにする歯科治療です。
矯正治療の目的
矯正歯科治療は、矯正装置を通じて、歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かして、歯ならびと噛み合わせを改善、すなわち「不正咬合を改善する医療であり、健やかな人生を送っていただくためのものです。
矯正治療を始める年齢
矯正治療は治療を開始する時期と治療の内容から大きく3つに分けられます。
1)早期矯正
2)本格矯正
3)成人矯正
早期矯正
不正咬合の原因放置しておくと、混合歯列期から永久歯列期に至る成長の中で、経時的に形態的、機能的不正咬合は増悪していきます。このような場合、すでに生じている不正咬合の原因の除去のみでは自然な正常咬合の獲得がなされないばかりでなく、永久歯咬合完成後に矯正治療を施してもカムフラージュ治療(正常咬合の確立が困難なため見かけ上きれいにする治療)しかできなくなってしまったり、ときとして外科手術を併用した矯正治療でなければ正常咬合が獲得できないケースもあります。
早期矯正とは、このような混合歯列期において矯正力を顎顔面や歯へ直接作用させ積極的に形態的、機能的改善をはかり、成長発育の過程の中で後続永久歯の咬合育成に寄与しようとするものです。
早期矯正の適齢期:6歳~10歳ごろ
本格矯正
本格矯正とは永久歯咬合の不正に対する広範囲矯正治療を指し、ほとんどの永久歯をできるだけ理想に近い状態にかつ上下顎歯槽骨頂上(またはボーンハウジング内)に排列し、正常咬合を獲得する矯正治療を本格矯正と呼びます。この広範囲矯正治療とは、一般にマルチブラケット装置やマウスピース型矯正装置が使用され、若干の潜在成長能(growth potential )を残している時期に行います。
早期矯正の適齢期:10歳~15歳ごろ
成人矯正
近年、歯科医学の発展により歯科矯正の分野では成人に対してもより良い口腔環境や審美的改善を求め、積極的に矯正治療を施す傾向にあります。しかしながら、成人矯正では若年者を対象とした矯正治療とは異なった見地で診断をし、治療目的を明確にしたうえで治療方針を立て矯正治療にあたる必要性があると考えます。
成人では、成長発育の旺盛な小児や若年者とは異なり成長発育は完了し、むしろ増齢的な退行性組織変化を基調とした改造現象が主体となっているため、矯正治療に際しては歯の移動に対する生体組織の反応や、矯正治療の新しい環境への生体組織の適応能力などが低下していることを考慮すべきと考えます。
矯正装置の種類
各種の矯正装置はそれぞれ特有の役割をもっており、その役割を果たすために最も効果的な形態と働きをもっています。
◎舌側弧線装置
◎唇側弧線装置
◎顎外固定装置(ヘッドギアー、チンキャップ、上顎前方牽引装置)
◎マルチブラケット装置
◎床矯正装置
◎拡大装置
◎機能的顎矯正装置
◎マウスピース型矯正装置
表側矯正(表側ワイヤー矯正)
従来型の歯列矯正治療で最も一般的なのはマルチブラケット・システムによる治療方法です。このマルチブラケット・システムを用いた歯列矯正治療では1本1本の歯牙にブラケットと呼ばれる装置を接着し、このブラケットのスロット内にワイヤーを通して結紮します。これにより1本1本の歯牙がワイヤーに沿って排列されていくという仕組みです。一般的にワイヤー矯正と呼ばれており、歯科医師にとっても大学等の医療機関で学んできているシステムです。
舌側矯正(裏側ワイヤー矯正)
「歯並びは治したいけれど、矯正装置が気になる」「矯正装置はブラケットが目立ってしまって職業的につけられない」などと躊躇されている方も多いと思います。舌側矯正とは、マルチブラケット・システムを歯の裏側に装着するので、他の人に気づかれないで治療ができます。学校やお仕事等で、見た目を考慮される方にオススメです。
現在では治療期間も表側の矯正と変わらない、または症例によっては、より早く治療が終わることもあります。現在では以前に比べて装置自体が小さくなり、装着後の違和感、発音のしづらさも軽減されました。治療中のむし歯に関しても、歯の裏側の装置なので歯の表面のエナメル質をまったく傷つけず、矯正中に歯の表面のむし歯の心配もありません。(日本舌側矯正歯科学会)
マウスピース矯正
インビザライン・システムに代表されるマウスピース型矯正治療では、透明マウスピース型矯正装置を装着することによって、マウスピース型矯正装置の形状通りに1本1本の歯牙が排列されていきます。ブラケットという装置は用いず、その代わりにアタッチメントと呼ばれるものを特定の歯に接着する必要がありますが、比較的に目立たない、取り外しが出来て衛生的、金属による悩みも解消できるのがメリットです。
矯正治療のメリット・デメリット
しかし、治療のデメリットもあることを理解していただかなくてはなりません。
一般に以下のことが挙げられていますが、治療を受けられる年齢や時期によって異なりますので、実際に矯正歯科を受診して詳しくお聴きになり、矯正治療を受けるかどうかお決めになることをお勧めいたします。
◎少しずつ顎や歯を動かすために、長期間の治療となる。
◎基本的に保険が適用されず、自費すなわち患者さんの全額負担となるため、高額になることがある。
◎装置を装着するため痛みや圧迫感があり、ストレスとなる場合がある。
◎歯並びを整え、咬み合わせを改善するためやむを得ず、健康な歯を削ったり抜くことがある。

本コラムは医歯薬出版株式会社 「歯科矯正学」を参考文献として執筆しております。
矯正歯科アラインクチュール 名古屋栄院について
患者さまにとって、できる限りストレスの少ない矯正治療を適正価格で・・・
矯正歯科アラインクチュール名古屋栄院(名古屋市東区)では、矯正治療を行う患者さまにとってストレスや苦痛を出来るだけ少なくし【インビザライン矯正】を提供したいと考えております。
◎なるべく歯を抜かない矯正治療
◎なるべく歯を削らない矯正治療
◎痛みが少ない矯正治療
◎できるだけ短期間の矯正治療
◎目立たない矯正治療
患者様のご要望に沿いつつ、ストレスや苦痛を軽減し、常に適正価格で矯正治療をご提供するべく努めております!
執筆者
医療法⼈きらめき 理事⻑
矯正歯科アラインクチュール名古屋栄院 院⻑
インビザライン社ファルカルティ* ※公認指導医
インビザラインダイアンモンドプロバイダ ※8年連続
インビザラインファースト部門世界シェア第1位 ※2019年
所属学会:日本矯正歯科学会/日本成人矯正歯科学会/日本小児歯科学会
⽵内 敬輔 Keisuke Takeuchi
監修者
医療法⼈きらめき 理事⻑
矯正歯科アラインクチュール名古屋栄院 院⻑
インビザライン社ファルカルティ* ※公認指導医
インビザラインダイアンモンドプロバイダ ※8年連続
インビザラインファースト部門世界シェア第1位 ※2019年
所属学会:日本矯正歯科学会/日本成人矯正歯科学会/日本小児歯科学会
⽵内 敬輔 Keisuke Takeuchi
愛知学院大学歯学部卒業後、北海道の矯正歯科にて研修を積み、2004年に愛知県にて子供向けの矯正歯科/小児歯科を開業。2014年にインビザライン・システムのライセンスを取得し、2015年に名古屋市では初となるマウスピース専門の矯正歯科アラインクチュール名古屋栄院をオープン。また、2019年には矯正歯科アラインクチュール東京銀座院もオープンした。20年以上の歯列矯正治療の経験を持ち、インビザライン・システム3,600症例を含む6,600症例(2026年2月現在)を手がけており、2019年には子供向けのインビザライン・ファースト部門で16万人を超えるドクターの中で世界シェア第1位を獲得している。その経験の豊富さから日本だけでなく海外の歯科医師たちに対し歯列矯正治療及びインビザライン・システムの教育や講演を多数行なっており、2021年よりインビザライン社のファカルティを務めている。 *インビザライン社カファルティとは インビザライン矯正に携わる歯科医師に対し、歯列矯正治療およびインビザライン・システムについての教育・指導を⾏う国内25名のみの公認指導医
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