マウスピース矯正専門の名古屋・栄にある矯正歯科ならアラインクチュールデンタルオフィス名古屋栄院

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歯列矯正における固定源について

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名古屋市東区にあるインビザライン矯正専門クリニック、アラインクチュールデンタルオフィス 名古屋栄院 院長の竹内敬輔です。

矯正治療の目的で歯や顎の移動を行う場合、その移動に対する抵抗となる場所(抵抗源)が必要となります。
この抵抗源を固定源と呼びます。

インビザライン矯正を代表とするマウスピース型装置にかかわらず、すべての矯正装置によって歯を移動させる場合、力が加わる場所として、抵抗する領域と移動が行われる領域とが生じる。そして、力に抵抗する固定源が十分に発揮されている場合は、被移動歯も十分に移動させることが可能であり、逆に固定源における抵抗が不十分である場合は相反的な移動が行われる。すなわち、最良の固定源を求めるためには固定の方法を最も効果的に選択する必要があります。

固定源の分類

顎内固定

抵抗源となる歯あるいは歯群が移動される歯あるいは歯群と同じ顎内にある場合を言います。
たとえば舌側弧線装置の補助弾線による力で歯の移動を行うような場合には顎内固定となります。
一般に、前歯を移動する際には、多根歯でなおかつ歯根面積の大きい同一顎内の大臼歯が用います。

顎間固定

歯や顎を移動させる際に抵抗源を対顎に求める場合を言います。
例えば上下顎間に用いる II 級エラスティックゴム、 III 級エラスティックゴム、垂直エラスティックゴム、交叉エラスティックゴムなどは顎間固定となります。

顎外固定

歯や顎を移動させる際に抵抗源を口腔外に求める場合を言います。
例えばヘッドギア、オトガイ帽装置、上顎前方牽引装置が代表的な顎外固定装置で、矯正力の固定源を頭部や頸部に求めています。

固定の性質による分類

単純固定

抵抗となる歯(固定源)が傾斜するような形で矯正力に抵抗する場合を言います。
たとえば、同一顎内の大臼歯を固定歯として前方歯を遠心に移動させる場合、大臼歯は多根歯で歯根面積も大きいので、強い矯正力を用いないかぎり前方歯だけが傾斜移動をしながら遠心に移動します。このような固定を単純固定と言います。

不動固定

抵抗となる歯(固定源)が歯体移動するような形で起こるような場合を言います。
両中切歯の離開を矯正する場合、傾斜を防ぐために長いスロットのあるブラケットをつけ、この両者をスロットに適合するワイヤーで連結して、ループあるいはゴムリングで牽引すると、両中切歯は歯体移動をしながら相接するまで移動します。歯の歯体移動では傾斜移動と比べて矯正力は大きくなります。これは抵抗となる歯(固定歯)が単純固定より不動固定で他の歯を移動させる場合の方が抵抗力が大きいことを意味します。したがって、大きな矯正力が必要なときや固定歯の移動を少なくしたい場合には不動固定が望ましいです。

※インビザライン矯正を代表とするマウスピース装置では、この不動固定は非常に困難と言えます。

相反固定

2本の歯あるいは歯群が被移動歯とも抵抗歯となる場合を言います。
たとえば、上顎両中切歯の正中離開をゴムリングの収縮力を利用して閉鎖する場合、それぞれの中切歯は互いに抵抗源となりながら正中に向かって相接するまで移動します。すなわち両中切歯が被移動歯とも固定源ともなります。両中切歯の移動が傾斜移動であっても歯体移動(不動固定)であっても、同時に移動が起こる場合には相反固定となります。

加強固定

固定が十分でない場合(この判断は歯根面積による計測法などを利用する)に固定源をさらに補強して固定を保護する方法。
この目的のために固定を増強したり、付加装置を加えて口蓋や歯槽部に抵抗を求めたり、筋の機能力を応用したりします。
舌側弧線装置、ナンスのホールディングアーチ、リップバンパー、ヘッドギアなどが加強固定の装置として用いられます。

準備固定

ツイード(Tweed,1962)によって提唱された固定の強化の方法である。
この考え方は、固定を強化する手段として一般的に用いることが出来る有用なもので、ツイードによる方法では上顎前突のアングル II 級1類の治療を行う際に II 級ゴムを使用する前の前準備として下顎のワイヤーの屈曲と III 級ゴムを用いて、下顎の側方歯を遠心に傾斜させておくというもの。こうすれば、その後に II 級ゴムを使用する際に歯列の固定が喪失するのを防ぐことができるということになります。

歯科矯正用アンカースクリュー

歯科矯正用アンカースクリューとは、チタン製の小さな医療用ねじのことで、これを固定源にして、歯を移動していきます。

現在、歯科矯正用アンカースクリュー(以下:スクリュー)を用いる矯正治療が、世界的スタンダードとなりました。理由は、より良質な医療(治療ゴール)を患者様へ提供可能な治療方法だからです。従来、歯を動かすためにヘッドギアなど患者様の協力に治療効果が左右される装置や、ご協力いただけない場合は、口腔内に特殊な装置を使う方法しかありませんでした。

今回使用するスクリューは、たいへんシンプルな形状であり、患者様のご協力やご負担も大きく改善されました。また矯正力も継続しつづけるため、治療効果はもちろん、治療期間短縮も期待できます。素材は生体親和性の高いチタン合金で、人工関節や骨接合用ネジなど、一生涯体内に埋設される素材で製造した日本製スクリューです。

歯科矯正用アンカースクリュー

歯科矯正用アンカースクリューの埋入及び撤去の手順について

埋入の手順

1)鎮痛剤を飲んでいただきます
2)植立部位の消毒を行います
3)表面麻酔
4)浸潤麻酔
  歯根膜に知覚を残すため0.3CC程度の少量の麻酔薬で施術を行います。
5)レントゲンにて歯根や骨形態の確認を行います
6)植立部位を圧迫しマーキングを行います
  歯の中心より6~8㍉程度の高さにマーキングを行います
7)トルクドライバーを用いて埋入を開始します
8)皮質骨に到達したところでアンカースクリューの直径に適したトルクをかけていきます。
  アラインクチュールデンタルオフィス名古屋院で用いる製品はΦ1.6㍉ですので15N・cm以下のトルクをかけていきます。

撤去の手順

1)植立部位の消毒を行います
2)表面麻酔
3)浸潤麻酔
4)トルクドライバーを用いて撤去を行っていきます

起こり得るトラブルと対策

●歯根に当たってしまう場合があります
速やかに撤去を行い、植立場所を変更させていただきます。

●植立途中に折れてしまう場合があります
骨を僅かに削ったうえで専用の器具で撤去を行います。破折部位が歯槽骨の奥の場合にはそのまま経過観察とさせて頂きます。

●埋入後に脱離してしまう場合があります
患者様の体質や骨質、またはゴムのかけ方なによって脱離する場合があります。脱離の際には再度ご来院いただいた際に必要に応じて再埋入を行います。

※このスクリューを使用するにあたって同意書へのサインをお願い致します。

上顎前突の治療方法の変化

特に上顎前突の治療方法においては、小臼歯抜去適応であった症例がインビザラインを代表とするマウスピース型装置と歯科矯正用アンカースクリューの併用によって上顎歯列の遠心移動を行い非抜歯にて治療することが可能になってきています。
※上顎智歯(親知らず)の抜歯は必須となります。

上顎歯列の遠心移動による治療の利点

上顎片顎抜去による治療方法と比較すると、大臼歯より近心歯列の保全ができるという利点や上顎前歯の過度な後方移動も回避できるという利点があります。

治療症例

名古屋・栄にて矯正歯科をお探しの方へ

矯正歯科でこれからインビザラインを始めよう!と思われている方は、ご自身の歯並びの状態を知っていただくためにも、まずは歯科医師に相談をしていただき自分の求める歯並びがどのくらいの費用で、どのくらいの治療期間になるのかを知っていただくことが大切です。

名古屋市東区にある栄駅・久屋大通駅から徒歩5分のアラインクチュールデンタルオフィス 名古屋栄院では、見た目にはわかりづらいインビザラインというマウスピース矯正を専門とした矯正歯科クリニックです。
当院では「矯正歯科専門」という特徴をいかし、患者さまの予約時間をしっかりと取っておりますので矯正治療をはじめる前にご納得いただいたうえで矯正治療をはじめることができます。また、1フロアに治療台が1台という環境なので、完全なプライベート空間を提供しております。定期診察においては「プログレスアセスメント」と呼ばれるインビザラインの矯正治療における歯の動きが計画通り進んでいるか確認出来るシュミレーションソフトを活用し、ミリ単位で歯の移動状況をチェックしていきますので、治療計画からほとんどズレが無いように治療を進めていくことが可能です。歯並びのことで気になることがございましたら、是非当院までご相談ください。

〒461-0005
愛知県名古屋市東区東桜1丁目9−19 成田栄ビル 3F
TEL:052-228-6996
予約:WEB予約

アクセス:
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名古屋市営地下鉄
 東⼭線/名城線 栄駅4番出⼝ 徒歩5分
 桜通線/名城線 久屋⼤通駅3B出⼝ 徒歩5分

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当院には駐⾞場がございませんので、
恐れ⼊りますがお近くのコインパーキングをご利⽤ください。

名古屋市東区の矯正歯科専門 アラインクチュールデンタルオフィス 名古屋栄院

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監修者

医療法⼈きらめき 理事⻑
アラインクチュールデンタルオフィス名古屋栄院 院⻑
インビザライン社ファルカルティ* ※公式認定講師
インビザラインダイアンモンドプロバイダ ※6年連続
インビザラインファースト部門世界シェア第1位 ※2019年

所属学会:日本矯正歯科学会/日本成人矯正歯科学会/日本小児歯科学会

⽵内 敬輔 Keisuke Takeuchi

愛知学院大学歯学部卒業後、北海道の矯正歯科にて研修を積み、2004年に愛知県にて子供向けの矯正歯科/小児歯科を開業。2014年にインビザライン・システムのライセンスを取得し、2015年に名古屋市では初となるマウスピース専門の矯正歯科であるアラインクチュールデンタルオフィスをオープン。また、2019年には銀座院もオープンした。20年の歯列矯正治療の経験を持ち、インビザライン・システム1,900症例を含む4,900症例(2022年5月現在)を手がけており、2019年には子供向けのインビザライン・ファースト部門で16万人を超えるドクターの中で世界シェア第1位を獲得している。その経験の豊富さから日本だけでなく海外の歯科医師たちに対し歯列矯正治療及びインビザライン・システムの教育や講演を多数行なっており、2021年よりインビザライン社のファカルティを務めている。 *インビザライン社カファルティとは インビザライン矯正に携わる歯科医師に対し、歯列矯正治療およびインビザライン・システムについての教育・指導を⾏うポジション (2022年3⽉現在国内22名)

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