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顎関節症とは?原因や症状、矯正治療のこと、正しく知っておきましょう

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「矯正治療を始めたいけれど、顎に痛みや音がある…」というご相談を受けることがあります。

 顎関節症と矯正治療の関係については、患者さんの間で誤解も多い分野です。このコラムでは、顎関節症の正しい知識と、矯正治療との関係について解説します。

01顎関節症とはどんな状態?

顎関節症(Temporomandibular Disorders:TMD)とは、顎の関節やその周囲の筋肉に痛みや動きの異常が起こる状態の総称です。「口を開けるとカクッと音がする」「顎が痛くて大きく開けられない」といった症状がある場合、顎関節症の可能性があります。

主な症状は以下の3つで、10代から中高年まで幅広い年代にみられる身近な疾患です。

顎・筋肉の痛み

噛んだり口を開けたりするときに関節や筋肉が痛む

開口障害

口が大きく開けられない、開けようとすると引っかかる

関節音

カクッ・ジャリジャリなど、口を動かすたびに音がする

02原因は一つではない「多因子疾患」

顎関節症は、単一の原因で起こるわけではありません。構造・機能・心理・全身など、さまざまな要因が重なって発症する「多因子疾患」と考えられています。

構造的要因

関節円板のズレ、顎の形態、噛み合わせの不調和など

機能的要因

歯ぎしり・食いしばり、片側噛み、長時間の顎の緊張

心理的要因

ストレスや不安、睡眠不足、無意識の歯の接触(TCH)

全身との関係

頭痛・肩こり・自律神経の乱れを伴うこともある

特に「食いしばり」や「ストレス」は大きなリスク因子です。また、女性ホルモンの影響から、20〜40代の女性に多いことも知られています。「顎だけの問題ではない」ケースも少なくありません。

03症状のタイプ(日本顎関節学会の分類)

顎関節症は症状のタイプによって4種類に分類されます。適切な対処のために、どのタイプかを見極めることが大切です。

Ⅰ型
筋・筋膜性の痛み 顎を動かす筋肉が原因。「噛むとだるい・疲れる」という症状が特徴。
Ⅱ型
関節そのものの痛み 関節に炎症が起きた状態。「口を開けると関節が痛い」。
Ⅲ型
関節円板のズレ(最も多いタイプ) 戻るタイプ(カクッと音)と戻らないタイプ(口が開かない)がある。
Ⅳ型
変形性顎関節症 関節の骨が変形。「ジャリジャリ音」や慢性的な違和感を伴う。

04「噛み合わせが悪いと顎関節症になる」は本当?

「矯正すれば顎関節症が治る」「矯正したら顎関節症になった」という話を聞いたことはありませんか? 現在の医学的な見解では、噛み合わせと顎関節症の間に明確な因果関係は証明されていません

日本矯正歯科学会も、矯正治療で必ず改善するわけではなく、また必ず悪化するわけでもないとしています。噛み合わせは「要因の一つ」ではあっても、決定的ではないというのが現在の位置づけです。

当院では、矯正治療を開始する前に顎関節の状態を確認し、治療を進めます。まずはお気軽にご相談ください。

当院の考え方:顎のことも、丸ごとご相談ください

矯正治療は歯並びだけを整えるものではなく、お口全体の健康と深く関わっています。顎関節の状態は、矯正治療の計画を立てるうえでも重要な情報です。

「顎が気になるけど矯正できる?」「矯正中に顎が鳴り始めた」――そんなご不安も、遠慮なくお伝えください。一人ひとりの状態をしっかり確認したうえで、安全・安心な治療をご提案します。

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監修者

2003年 愛知学院大学歯学部歯学科 卒業
2003年 歯科医師免許取得
     愛知県内の一般歯科 勤務
2023年 小児歯科・矯正歯科専門 きらめきデンタルクリニック 勤務
2024年 小児歯科・矯正歯科専門 きらめきデンタルクリニック 院長就任
2025年 矯正歯科アラインクチュール 名古屋栄院 勤務

相武 沙愛子 Saeko Aimu

所属学会
日本小児歯科学会所属
日本矯正歯科学会
日本口腔インプラント学会所属
日本歯周病学会所属

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