抜歯後の食事について
歯列矯正専門クリニックの矯正歯科アラインクチュールで受付をしております加藤と申します。
矯正治療で抜歯が必要となった場合や親知らずを抜歯することになった場合は、
「抜歯した後って、何を食べればいい?何を飲めばよい?」
「普通にご飯を食べられるの?」
と、食事について気になる方も多いのではないでしょうか。
矯正治療で歯を抜くことになった方や、親知らずの抜歯を予定している方から、
「抜歯後は普通にご飯を食べられますか?」
「抜歯した当日は何を食べればいいですか?」
「痛みや腫れはどのくらい続きますか?」
といったご質問をいただくことがあります。
抜歯後は、傷口の状態や痛み・腫れに合わせて、食事の内容を少し工夫することが大切です。
抜歯後に大切なこと
抜歯後は「傷口を刺激しない」ことが大切です。
歯を抜いた直後の傷口には、血液が固まってできる「血餅(けっぺい)」という血のかたまりができます。
この血餅は、抜歯した部分を保護し、傷口が治っていくために重要な役割をしています。
そのため抜歯後は、強いうがいをしたり、舌や指で傷口を触ったり、硬い食べ物などで傷口を刺激したりしないことが大切です。
血餅が取れてしまうと、治癒が遅れたり、「ドライソケット」と呼ばれる強い痛みを伴う状態につながることがあります。
特に抜歯当日は傷口を刺激しないように注意しましょう。
抜歯後は何を食べればいい?
抜歯直後は、柔らかくあまり噛まずに食べられるものがおすすめです。
例えば、
お粥
ゼリー
ヨーグルト
プリン
豆腐
茶碗蒸し
柔らかく煮たうどん
スープ・ポタージュ
柔らかく煮た野菜
などが食べやすいでしょう。
抜歯した側を避けて、反対側でゆっくり噛むこともポイントです。
痛みや腫れが落ち着いてきたら、柔らかいご飯やおにぎり、パスタなど、少しずつ普段の食事へ戻していきましょう。

抜歯後に避けたい食べ物・飲み物
抜歯後は、傷口への刺激や血餅への影響を避けるため、以下のような食べ物・飲み物には注意しましょう。
① 硬い・カリカリした食べ物
おせんべい、ナッツ、ポテトチップス、硬いパンなど
硬いものや尖ったものは、傷口を刺激して痛みや出血につながる可能性があります。
また、ナッツや種などの細かいものは、抜歯した部分に入り込むこともあるため注意が必要です。
② 辛いもの・刺激の強い食べ物
唐辛子を使った料理、香辛料の強い料理など
抜歯直後は、刺激の強い食べ物が傷口にしみたり、強い痛みや炎症を引き起こす原因となることがあります。
まずは味付けの濃すぎない、刺激の少ない食事から始めると安心です。
辛いものや熱いものを食べると血流が良くなり、抜歯後の傷口から再び出血しやすくなります。
③ 熱すぎる食べ物・飲み物
熱いスープ、熱いお茶、コーヒーなど
抜歯直後は、熱すぎる飲食物を避けるようにしましょう。
特に麻酔が残っている場合は熱さを感じにくく、口の中をやけどしてしまう可能性もあります。
④ アルコール
抜歯後は、アルコールも控えましょう。
飲酒は出血や傷口への影響が懸念されるため、少なくとも抜歯当日は避け、担当の歯科医師から指示がある場合はその指示に従ってください。
術後の一般的な案内では、24~48時間程度の飲酒を控えるよう案内されることもあります。
⑤ 喫煙
喫煙も抜歯後の傷の治癒に影響し、ドライソケットのリスクを高める可能性があります。
抜歯後はできるだけ控えるようにしましょう。

私自身も矯正治療で4本抜歯しました!
実は私は小学校中学年の頃にワイヤー矯正をしており、歯を並べるためのスペースを作る目的で4本の抜歯をした経験があります。
当時は給食の時期だったため、抜歯は夏休みに行いました。
その時の食事は、
抜歯当日~翌日
お粥やゼリーなど、ほとんど噛まずに食べられるもの
↓
3日後くらい
うどんやおにぎりなど、少しずつ噛めるもの
↓
その後
痛みや傷口の状態を確認しながら、徐々に通常の食事へ
というように、少しずつ食事を戻していきました。
毎日カレーで良いほどカレーが大好きだったので、我慢する期間がしんどかったです。
便宜抜歯では、基本的に一度に4本すべてを抜歯することは少ないため、例えば右側を抜歯した場合は左側で噛むなど、抜歯していない側を使って食事をすることができます。
そのため、「抜歯をしたら何も食べられない」というわけではありません。
親知らずの抜歯後は食事が大変なことも
親知らずの抜歯では、便宜抜歯とは少し違った大変さがあります。
特に下の親知らずなどでは、抜歯後に腫れや痛みが強く出たり、口が開けづらくなったりすることがあります。
私自身も親知らずを抜歯した際には口が開けづらく、数日間は小さめのスプーンでお粥を少しずつ食べたり、ゼリーなどを食べたりしていました。
親知らずの抜歯後は、無理に口を大きく開けたり、硬いものを噛んだりせず、食べやすいものから少しずつ食事を戻していくことが大切です。

抜歯後、いつから普通の食事に戻れる?
食事を通常に戻すタイミングには個人差があります。
痛みや腫れが落ち着いてきたら、柔らかいものから少しずつ普段の食事へ戻していきましょう。
私自身の経験では、通常の食事ができるようになるまで1週間程度かかりました。
ただし、親知らずの抜歯などで腫れや痛みが強い場合は、食べづらさが1~2週間程度続くこともあります。
大切なのは、「○日経ったから普通食に戻す」ではなく、痛みや腫れ、傷口の状態を確認しながら無理なく戻していくことです。
抜歯後の食事で大切なポイント
抜歯後は、
✔ 柔らかく、食べやすいものから始める
✔ 抜歯した部分をできるだけ刺激しない
✔ 硬いもの・辛いもの・熱すぎるものは避ける
✔ アルコール・喫煙を控える
✔ 痛みや腫れが落ち着いたら少しずつ通常食へ戻す
ことを意識しましょう。
抜歯と聞くと、「しばらく何も食べられないのでは?」と不安になる方もいらっしゃると思います。
しかし、抜歯後の食事は、抜歯する場所や本数、処置の内容、痛みや腫れの程度によっても異なります。
無理に普段通りの食事をしようとせず、その日の状態に合わせて、食べられるものから少しずつ戻していきましょう。
まとめ 抜歯後は焦らず、少しずつ通常の食事へ
抜歯後は、傷口を保護する血餅を守りながら、柔らかく刺激の少ない食事から始めることがポイントです。
最初はお粥やゼリー、うどんなど食べやすいものから始め、痛みや腫れが落ち着いてきたら、少しずつ通常の食事へ戻していきましょう。
当院はマウスピース矯正治療専門のクリニックの為、抜歯が必要な場合には提携先のクリニックをご紹介させていただきます。
歯列矯正治療に不安なことがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
執筆者
受付
加藤
