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こどもの矯正 小児のマウスピース矯正の効果について

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医療法人きらめき 理事長の竹内敬輔です。

2000年、名古屋市の愛知学院大学歯学部を卒業後に北海道の小児歯科・矯正歯科の専門医院で3年間の研修を受けました。その後2004年、愛知県の東海市に竹内小児矯正歯科を開設致しました。そこから2014年までの10年の間におおよそ3,000名を超える成長期の患者の矯正に携わってきました。

このコラムでは2022年に執筆した「Treatment of Class III Malocclusion inthe Early Mixed Dentition Stage with Invisalign First™ Aligners -Dr Keisuke Takeuchi BDS-」をもとに作成しております。

成長期の矯正治療のすすめかた

成長期の矯正は一般的に「早期矯正」と呼ばれる1期治療と「本格矯正」と呼ばれる2期治療の2つのステージに分けられます。

早期矯正(1期治療)とは

不正咬合の原因放置しておくと、混合歯列期から永久歯列期に至る成長の中で、経時的に形態的、機能的不正咬合は増悪していきます。このような場合、すでに生じている不正咬合の原因の除去のみでは自然な正常咬合の獲得がなされないばかりでなく、永久歯咬合完成後に矯正治療を施してもカムフラージュ治療(正常咬合の確立が困難なため見かけ上きれいにする治療)しかできなくなってしまったり、ときとして外科手術を併用した矯正治療でなければ正常咬合が獲得できないケースもあります。

早期矯正とは、このような混合歯列期において矯正力を顎顔面や歯へ直接作用させ積極的に形態的、機能的改善をはかり、成長発育の過程の中で後続永久歯の咬合育成に寄与しようとするものです。

早期矯正の適齢期:6歳~10歳ごろ

本格矯正(2期治療)とは

本格矯正とは永久歯咬合の不正に対する広範囲矯正治療を指し、ほとんどの永久歯をできるだけ理想に近い状態にかつ上下顎歯槽骨頂上(またはボーンハウジング内)に排列し、正常咬合を獲得する矯正治療を本格矯正と呼びます。この広範囲矯正治療とは、一般にマルチブラケット装置マウスピース型矯正装置が使用され、若干の潜在成長能(growth potential )を残している時期に行います。

本格矯正の適齢期:10歳~15歳ごろ

早期矯正(1期治療)用いる矯正装置

各種の矯正装置はそれぞれ特有の役割をもっており、その役割を果たすために最も効果的な形態と働きをもっています。

◎舌側弧線装置
◎唇側弧線装置
◎顎外固定装置(ヘッドギアー、チンキャップ、上顎前方牽引装置)
◎マルチブラケット装置
◎床矯正装置
◎拡大装置
◎機能的顎矯正装置
◎マウスピース型矯正装置

従来の矯正装置における早期矯正(1期治療)の治療例

2004年から2014年ごろまでの早期矯正では拡大装置、マルチブラケット装置をメインとして用いた歯列矯正を行っていました。

永久歯の萌出スペースが不足している症例

口腔内の状態としては、第一大臼歯が4本萌出しており、上顎の前歯が生え始めた段階です。側方の歯はまだすべて乳歯となります。 歯列弓狭窄が見られるため、後続永久歯の萌出するスペースが不足している。このままの状態では永久歯が萌出するスペースが不足していることで永久歯の埋伏や位置異常が起こり、永久歯列完成後に抜歯を伴う矯正治療が必要になる可能性が高い。
第一大臼歯および前歯、すべての側方の乳歯にマルチブラケット装置を装着し、歯列弓(歯槽骨)の拡大を行い、第一大臼歯の位置を是正し、前歯を排列するという治療を行ってきました。
早期矯正においてマルチブラケット装置を用いて第一大臼歯および前歯、すべての側方の乳歯にマルチブラケット装置を装着し、歯列弓(歯槽骨)の拡大を行い、第一大臼歯の位置を是正し、前歯を排列するという治療を行っていきました。その後は3~4年間かけてすべての乳歯が永久歯に生え変わるまで注意深い観察を行います。

従来の矯正装置における早期矯正(1期治療)を振り返って

2004年から2014年まで10年間にわたりこども用のマルチブラケット装置を用い歯列弓(歯槽骨)の拡大を行い、第一大臼歯の位置を是正し、前歯を排列するという治療を行ってきました。結果としては非常に満足いくものであるという一方で、様々なデメリットを感じていました。

従来のマルチブラケット装置における早期矯正(1期治療)のデメリット

・強い痛みを伴う
・むし歯のリスクが高まる
・歯肉炎のリスクが高まる
・金属アレルギーのリスクが高まる
・口内炎ができやすい
・食事の制限がある
・歯磨きがしづらい
・装置が外れ緊急処置が必要

結果としては非常に満足いくものであるという一方で、このようなトラブルが起こりやすいなどの理由から現在はほとんど使用しておりません。


最新の小児矯正装置における早期矯正(1期治療)

2004年から2014年まで10年間にわたりこども用のマルチブラケット装置を用い歯列弓(歯槽骨)の拡大を行ってきましたが、2018年以降は「最新の歯科矯正理論 」×「米国アライン・テクノロジー社の3次元画像化技術」が融合されたインビザラインを用いた早期矯正に移り変わってきています。

最新の矯正装置における早期矯正(1期治療)の治療例

口腔内の状態としては、第一大臼歯が4本萌出しており、上顎の前歯が生え始めた段階です。側方の歯はまだすべて乳歯となります。 歯列弓狭窄が見られるため、後続永久歯の萌出するスペースが不足している。このままの状態では永久歯が萌出するスペースが不足していることで永久歯の埋伏や位置異常が起こり、永久歯列完成後に抜歯を伴う矯正治療が必要になる可能性が高い。また、前歯が反対被蓋になっており、その影響で臼歯のかみ合わせや骨格的な問題にまで波及している。

最終的な正常咬合を見据えた早期矯正(1期治療)と本格矯正(2期治療)の組み立て

早期矯正とは、混合歯列期において矯正力を顎顔面や歯へ直接作用させ積極的に形態的、機能的改善をはかり、成長発育の過程の中で後続永久歯の咬合育成に寄与しようとするものであり、早期矯正動的治療後には注意深い観察を行い、成長とともに出現した新たな問題に対しては本格矯正にてその解決をおこない正常咬合に導くという組み合たてを考えます。

早期矯正(1期治療)では、インビザライン・ファーストを用い動的治療期間は1年~1年6か月を想定。その後3~4年の経過観察期間をおき永久歯列が完成した後、本格矯正(2期治療)にてインビザライン・フェーズ2を用い動的治療期間:1年~1年6か月を想定。最後に、保定治療の2~3年を経て正常咬合をつくりあげる。

クリンチェック治療計画の設計

早期矯正(1期治療)動的治療後の結果 Post Treatment

本症例における実際の早期矯正(1期治療)はインビザライン・ファーストを用い動的治療期間は1年以内に終了し想定よりも早い期間で終了いたしました。この後は3~4年の経過観察期間をおき永久歯列が完成した後、本格矯正(2期治療)にてインビザライン・コンプリヘンシブ・フェーズ2を用い動的治療期間1年~1年6か月を想定。

インビザライン・ファーストによる早期治療の考察

現在のマウスピース型矯正装置(インビザライン)によるメリット

・痛みが少ない
・金属アレルギーの心配がない
・目立たない
・食事や歯磨きに支障がない
・舌の動きを妨げない
・口を閉じやすい
・トラブルが少ない
・1歯1歯の細かな移動の設計ができる

↓↓↓ マウスピース型矯正装置(インビザライン)の詳しい内容は ↓↓↓

早期矯正の動的治療から経過観察期間を経ての変化・・・

早期矯正の動的治療から数年が経過し、すべての永久歯が萌出してきました。経過観察中に生じた新たな問題に対してはこの後で本格矯正によって改善し正常咬合を確立していきます。

矯正歯科アラインクチュール名古屋栄院における「こどもの矯正」

この20年、、矯正の世界でも科学技術の進歩によって、様々な矯正装置が登場してきました。その中でも2019年にリリースされたインビザライン・ファーストという装置システムは過去の矯正装置に大きな衝撃を与えるものでした。2018年からパイロットドクターとして「インビザライン・コンプリヘンシブ・ファースト」に携わり、2026年までの8年間で1400症例を経験させていただきました。

2019年には「Top provider of Invisalign First globally」を受賞し、世界で最も多くインビザライン・ファーストを経験したドクターなり、2022年には「Treatment of Class III Malocclusion inthe Early Mixed Dentition Stage with Invisalign First™ Aligners -Dr Keisuke Takeuchi BDS-」という論文を発表させていただきました。

なぜ、これだけの経験を積むことができたのかは、「高い治療精度」と「高い患者満足度」に尽きると思います。

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監修者

医療法⼈きらめき 理事⻑
矯正歯科アラインクチュール名古屋栄院 院⻑
インビザライン社ファルカルティ* ※公認指導医
インビザラインダイアンモンドプロバイダ ※8年連続
インビザラインファースト部門世界シェア第1位 ※2019年

所属学会:日本矯正歯科学会/日本成人矯正歯科学会/日本小児歯科学会

⽵内 敬輔 Keisuke Takeuchi

愛知学院大学歯学部卒業後、北海道の矯正歯科にて研修を積み、2004年に愛知県にて子供向けの矯正歯科/小児歯科を開業。2014年にインビザライン・システムのライセンスを取得し、2015年に名古屋市では初となるマウスピース専門の矯正歯科アラインクチュール名古屋栄院をオープン。また、2019年には矯正歯科アラインクチュール東京銀座院もオープンした。20年以上の歯列矯正治療の経験を持ち、インビザライン・システム3,600症例を含む6,600症例(2026年2月現在)を手がけており、2019年には子供向けのインビザライン・ファースト部門で16万人を超えるドクターの中で世界シェア第1位を獲得している。その経験の豊富さから日本だけでなく海外の歯科医師たちに対し歯列矯正治療及びインビザライン・システムの教育や講演を多数行なっており、2021年よりインビザライン社のファカルティ*を務めている。 *インビザライン社カファルティとは インビザライン矯正に携わる歯科医師に対し、歯列矯正治療およびインビザライン・システムについての教育・指導を⾏う国内25名のみの公認指導医

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