矯正歯科治療で抜歯4本を後悔しやすいのはどんなケース? 判断前の確認点
矯正歯科にて、抜歯4本を行い矯正治療を進めることは一般的な手法です、しかし、矯正歯科アラインクチュールに初診相談に来られる方の中には、過去に抜歯4本を選択しての矯正治療を行い「後悔している。」と訴えられる方も少なくありません。矯正治療を後悔しないためにも、なぜ抜歯が必要なのか、抜歯しない選択肢はあるのか、治療後の口元をどう見るかなどについて矯正歯科アラインクチュール名古屋栄院の院長、インビザライン・ファカルティ(公認指導医)の竹内敬輔が解説いたします。
抜歯で後悔が起きやすい理由について
抜歯で後悔が起きやすい理由としては、 治療前の理解不足、仕上がりイメージのズレ、説明不足による不安などが考えられます。
治療前の理解不足
矯正治療は一生のうちに何度も行う治療ではありません。後悔しても後戻りできない不可逆的変化も多く存在します。矯正治療を行う際には、最低でも3つの歯科クリニック(そのうち1つは矯正歯科専門のクリニック)に相談にいき、ご自身で症状や治療方法などを十分に勉強する必要があると考えます。
仕上がりイメージのズレ
精密検査を受けて、コンサルテーションで矯正診断結果と治療方法を聴きましょう。
1)治療計画を見て歯並びとかみ合わせの治療結果をイメージする。
2)顔貌、スマイルラインをどう作り上げていくかご相談する。
3)矯正治療を開始するまでの流れ、治療終了するまでの流れ、その後のメンテナンスに至るまで理解する。
抜歯4本で後悔しないためにも、治療後のイメージを担当の矯正歯科医と共有しましょう。
説明不足による不安
初診相談やコンサルテーションでは、気になることは必ず担当の矯正医ご相談ください。特に抜歯4本の治療方法を選択する場合には、なぜ抜歯するのか? 抜歯する場合のリスクやデメリット、抜歯矯正後の口元や顔貌の変化などについても十分に説明を受けて理解してから治療契約を結ぶことをお勧めします。
抜歯が検討される主な場面
1920年代から始まった抜歯論争の歴史を踏まえ、2020年代において抜歯が必要であると診断される症状についてまとめてみます。ただし、これはあくまでも成長が終了している【成人矯正】での考察です。また、これはアライナー装置によるマウスピース矯正であろうと、マルチブラケット装置によるワイヤー矯正であろうと抜歯か非抜歯かの診断結果が変わるわけではないことをご理解ください。
歯を並べるスペースが足りない場合
歯冠の幅径と顎骨の大きさを歯科用CTで3次元的に診断することで、抜歯か非抜歯かの診断を患者サイドでも矯正治療前に視覚的に判断できるようになってきました。下顎の歯を排列したシミュレーションにて、歯槽基底(ボーンハウジング)から逸脱している歯が存在し、拡大(前方、側方、後方)やIPR(フィリオンのチャート内の規定量)を施しても当該歯の逸脱が改善されない場合には下顎小臼歯の2歯、あるいは下顎前歯を1歯、といった抜歯の診断としております。
噛み合わせを整える必要がある場合
頭部X線規格写真の分析値において、著しい骨格性Ⅱ級のカムフラージュ治療の際には、上下前歯のオーバージェットを改善する目的でカムフラージュ治療を行うことが多くなります。このカムフラージュ治療の際には、上顎の小臼歯を抜歯する診断としております。ただし、骨格性Ⅱ級の度合いが軽度で、大臼歯2級咬合の度合いも軽度な場合では、小臼歯の抜歯を行わないこともあります。
口元のバランスを考える場合
頭部X線規格写真の分析値において、著しい骨格性上下顎前突を伴う大臼歯1級咬合で、機能的に口唇閉鎖不全を起こしている場合には上顎および下顎の小臼歯を抜歯する診断とします。また、機能的に口唇閉鎖が可能な場合でも、Eラインに対して上下の口唇が著しく突出している場合には上顎および下顎の小臼歯を抜歯する診断とします
後悔を減らすために確認したいこと
矯正診断と治療計画の立案においては、コンピューターデータベースとシミュレーションが年を追うごとに活用されるようになってきたいますが、逸話や主観的意見によるのではなくて、確固としたデータに基づいて、臨床上の意思決定を下すことが重要です。

特に、歯科矯正診断を行う際に抜歯をするのか、抜歯はしないのかという場面において、臨床医は自身で最良と思える判断をしなければならないのですが、それには既存のデータの質がどの程度のものなのかを、ある程度理解しておく必要があります。
Contenporary Orthodontics(WILLIAM R.PROFIT 著)では以下のように述べられています。
歯科矯正学は、ひとりの強い指導者のまわりに専門家の集団が団結するという点で、伝統的に指導者の見解が重要な意味をもつ専門分野でアングルAngle、ベッグBegg およびツイードTweedの名を冠した協会は今でも尚存在しています。また会を率いる指導者の考えを広めることを第1の目的とする、新しい研究会が1980年代においてもつくられています。 しかし、いかなる専門家のグループも活動の年輪を重ねるにつれ、個人の見解よりは証拠に基づいた決定を重視する方向を確実にとるようになっていきます。歯科矯正学が現在そうした方向に向かいつつあるという傾向は、専門領域としての成熟を示す好ましい印です。 基礎となるような根拠のあるデータなしに、時として重要な臨床上の決定を行わなければならないというのが、依然として歯科矯正学のおかれた現実でもあります。そのような状況では臨床医は自身で最良と思える判断をしなければならないのですが、それには既存のデータの質がどの程度のものなのかを、ある程度理解しておく必要があります。
抜歯すべきか、抜歯せざるべきか
この「抜歯すべきか、抜歯せざるべきか」という問いかけに対してContenporary Orthodontics(WILLIAM R.PROFIT 著)には以下のように述べられています。
100年もの間、それは矯正歯科治療の計画を立てるうえで、重要な’問題’であった。歯科矯正学では、抜歯をする理由は主に次の2つである。 (1)著しい義生がある状態で、残りの歯を排列するために必要なスペースを提供するため。 (2)前突を減じる、あるいは骨格性のⅡ級やⅢ級の問題をカムフラージュできるように、歯を移動(通常、切歯が楽引される)できるようにするため。 叢生の治療では、抜歯の代わりに歯列弓を拡大することがある。骨格性の問題を解決する手法は成長の一時変異または手術により、上下顎関係を改善することである。他のすべての条件が等しいならば、抜歯はしない方がよい。しかし症例によっては、抜歯することで最良の治療が行えるようになる。抜歯の適応症に関する見解は長年にわたって、一分の極から他方に、そして再び元の極へと著しく転換してきた(図8-5).そして、この振り子は今もなお揺れているのではないかと思える。
矯正歯科における抜歯論争
2026年、現在もなお「抜歯すべきか、抜歯せざるべきか」という論争はあらゆる矯正医の間で行われていると感じます。
マウスピース矯正のパイオニアであるインビザラインを提供するアラインテクノロジー社では、インビザラインの治療計画ソフトウェア「クリンチェック」に歯科用CT(CBCT)のデータがドッキング(統合)されるようになったのは2022年ごろだったと思います。この統合機能により、歯冠)、歯根、そして顎骨(歯槽骨)の3次元データを1つの画面上で重ね合わせることができるようになりました。これにより、より正確に診断ができるようになりました。
しかし、診断は正確にできるようになたものの、これが「抜歯すべきか、抜歯せざるべきか」という治療計画の立案を決定づけるものにはなりえないと考えます。
1920年代、今から100年前に先人たちの間で巻き起こった矯正歯科治療における「抜歯論争」についてContenporary Orthodontics(WILLIAM R.PROFIT 著)には以下のように述べられています。
Edward Angleは自身の言う理想正常咬合を獲得するためには、それと同時に容貌の美しさと治療後の咬合の安定性という2つの問題を絶えず考えておく必要があることに気づいた。近代人の欠点の多くは文明化の悪影響を受けたものであるというRousseauの強い信念は1890年代においてはAngleの琴線に触れ、他の進歩的な若い矯正歯科医たちが、抜歯に対する行き当たりばったりの治療に反発していることに、Angleは共感していた。 Angleとその弟子たちは皆、とくに人には本来、完全な歯列を有するという能力が備わっているという立場にたち、32本の天然歯が理想的に咬合する可能性を持っており、したがって矯正歯科治療を目的とする抜歯はまったく必要でないということが、ひとつの信条となった。
2015年に矯正歯科アラインクチュール名古屋栄院を開業し、10年が経過しました。ここまで、抜歯したケースと抜歯しなかったケースを考えると「親知らずを含めるならば、ほとんど90%以上のケースで抜歯をしている」というのが実際の臨床です。つまり、現代日本人の顎骨に対して32本の歯牙を排列するのは相当に無理があると感じています。そして、現代日本人においては親知らずを除いた28本の排列すら難しいケースも多々あると感じています。
矯正歯科治療において抜歯は必要ない?
矯正歯科治療においての抜歯について、第1の概念としてContenporary Orthodontics(WILLIAM R.PROFIT 著)には以下のように述べられています。
第1の概念にAngleは骨の構造は骨格の当該部位に加えられたストレスに反応するという発見に感銘を受けた。1900年代の初めに、ドイツの生理学者Wolffは骨に加えられる応力線に対応して骨梁がつくられることを示し、この発見はAngleを次の2つの概念に導いた。その1は、骨格の成長が外部の圧力によって容易に影響を及ぼされることがあるということだった。もし、応力が加えられた時に骨が改造されるなら、Ⅱ級またはⅢ級の問題の病因は上下顎に対する異常な力に違いない。しかし、治療に伴って異なるパターンの圧力をかけることで、そうした骨格性の問題を克服できるように矯正治療によって成長を変化させることが可能である。Angleは骨格構造は大いに適応性に富むので、単に輪ゴムを上下の歯に掛けるだけで、必要とする部位の骨の成長が刺激されて、不適当な上下関係を改善することができると信じるようになった。
確かに成長が旺盛な時期であればドイツの生理学者Wolffの「骨に加えられる応力線に対応して骨梁がつくられる」というのは間違いない理論ですが、成長が終了した成人においてはその限りではないと思います。つまり、Angleの言っている「矯正力によって必要とする部位の骨の成長が刺激されて、不適当な上下関係を改善することができる」というのもあくまでも成長期が終了した成人においては考えにくいと思います。矯正歯科治療においての抜歯について、第2の概念としてContenporary Orthodontics(WILLIAM R.PROFIT 著)には以下のように述べられています。
第2の概念は、正しい咬合機能が正確な位置に歯を維持するための鍵になるであろう、ということであった。Angleはもし歯が正しく咬合できるような位置に配置されるならば、歯に伝えられる力が歯の周囲の骨をを成長させるように働き、たとえ歯列弓を相当に拡大したとしても、歯を新しい位置に安定させることができるであろうと推論した。彼は、歯を単に新しい位置に傾斜させるだけでは不十分であることを理解し、歯を歯体移動するための様々な方法を探し求めた。彼は歯根を完全にコントロールすることができる最初の装置であるエッジワイズ装置を「骨を成長させる装置」と記した。
歯列弓の拡大に関しのAngleの推論に対し、成長期の矯正治療においては筆者も大きく頷けるところではあります。実際に小児期に歯体移動を主体とした歯列弓の拡大を行ったケースにおいて、成長期が終了する際に歯科用CT(CBCT)で顎骨と歯、歯根の関係を調べてみるとそのほとんどのケースにおいてAngleの推論通りの結果が得られていると感じます。しかし、これもあくまで成長期に限定したことであり、成長が終了してからの歯列弓の拡大ではその通りにならないことも多く見かけます。
矯正治療の結果が安定しないのは矯正歯科医の処置内容が原因?
矯正歯科治療の結果の安定性について、Contenporary Orthodontics(WILLIAM R.PROFIT 著)には以下のように述べられています。
Angleとのそ弟子たちにとっては歯列弓を拡大したり、あるいは上下の歯列に輪ゴムを掛けてオーバージェットとオーバーバイトを矯正した後に再発が生じた場合、それは単に矯正治療により適切な咬合が得られなかった、ということを意味した。つまり、「もし正確な咬合がつくられていたならば結果は安定しただろう。したがって矯正歯科治療の結果が安定していなかった場合、誤りは理論にあるのではなくて矯正歯科医の処置内容にある」というわけであった。
Angleの推論の通り、矯正治療の理論や治療の計画が合っていたとしても、それを実践する矯正歯科医の技術が伴っていなければ、つまり計画通りに遂行しなければ適切な咬合がつくれれることはできません。すなわち矯正治療の結果も安定しないということは間違っていないと思います。
歯並びと顔の美しさとの問題
歯並びと顔の美しさとの問題について、Contenporary Orthodontics(WILLIAM R.PROFIT 著)には以下のように述べられています。
Angleはその当時の著名な芸術家であったWuerpel教授との交流によって解決された。若い頃Angleは理想的な歯の咬合を追い求めるなかで、理想的な顔の形を探求することにも努力を傾けた。完全な顔について助言を得るために芸術教授の意見を求めた時、彼は一笑に付された。その芸術家は、任意の1つの顔の形を理想的な顔立ちとして指定することは、人間の顔があまりにもバラエティに富むために不可能であると答えたのであった。この言葉をかみしめながらAngleは次のように洞察したのである。すなわち「顔に対する歯列の関係、そしてそれに加えて下顔面の美しさというものに基準はなくさまざまであろう。しかし、個々人にとっては、歯が理想的な咬合を営めるようにな位置に置かれた時、顔の美しさも理想的なものになるであろう。患者がその治療結果を好むかどうかにかかわらず、定義によって歯がすべて理想的な咬合を営めるように歯列弓が拡大されることで、患者にとって最良の顔立ちが得られるであろう。」
このAngleの考えでいくと歯科矯正治療とは、歯を咬合させるために必要な歯列弓の拡大と輪ゴムの使用によって、抜歯は治療結果の安定や美しい顔立ちを得るという目的ためには必要ではなかったという概念になるわけですが、たとえ成長期であったとしても、さすがにすべてのケースに適応するのは無理がある理論かもしれません。
抜歯論争の終止符
Angleの偉大な職業上のライバルであるCalvin Caseは、確かに歯がきちんと排列できるように歯列弓は拡大することができるであろうが、多くの患者については容貌の美しさ咬合の安定のいずれについても、長期的には満足いく結果は得られないであろうと論じた。Angleの弟子であったDeweyとCaseの間で交わされた討論で最高潮に達した。現在の視点からこれらの論文を読むと、Caseの意見がはるかに説得力があるという感を禁じ得ない。しかし、勝利を得たのはAngleの弟子たちであった。
抜歯論争に終止符が打たれたわけですが、年齢や性別、そして人種をも考慮する必要があると思います。特に日本人の場合にはコンベックスのフェイシャルタイプの方が多いので、欧米におけるこの理論がすべて当てはまるわけではないかもしれません。
抜歯しない選択肢はあるのか? 非抜歯への最近の傾向
矯正歯科治療における抜歯の割合は術者と地域、年齢や性別によっても常に異なるので、典型的なものとして抜歯パターンの変化を示す特定の例を取り上げることはできないとこのContenporary Orthodontics(WILLIAM R.PROFIT 著)ににも述べられています。
3つの抜歯カテゴリー
1960年代までにTweed やBeggの考え方が受け入れられるようになっており、また抜歯の割合は劇的に増加した。その時から1990年代の初めまで抜菌の割合は持続的に下降し、最近になって下降が止まるかあるいはわずかに増加している。 ノースキャロライナ大学の患者は3つの抜歯カテゴリーに分類することができる: ー4本の第一小臼歯の抜去.これはI級叢生や上下顎前突の治療に対する通常の抜歯パターンである。さらに骨格性Ⅱ級カムフラージュのために用いられることがある。 一上顎の第一小臼歯だけ、あるいは上顎第一小臼歯と下顎第二小臼歯の抜去、骨格性Ⅱ級カムフラージュのための抜歯。 一残りのすべての抜歯パターン(非対称抜歯、極端な埋伏歯、1本の下顎切歯など)
なぜ、抜歯の割合は最近になって減少したのか?
まず経験的に小臼歯の抜去は必ずしも歯の排列の安定を保証しないことが明らかとなってきた。また、治療結果がいずれにしてもあまり安定しない場合、歯を犠牲にする理由は何もないとの主張も生まれてくる。(たとえ抜歯症例が不安定であったとしても、非抜歯で治療した場合の方がより悪いだろうと主張することもできる.I級叢生こについて抜歯治療と非抜歯治療を比較する無作為割付臨 試験のような遠隔試験はこれまでに行われたことはな。また類似した患者群について、抜歯および非抜歯治療の安定性について比較ができるような良いデータはない。)
この本にあるように1920年代から現代の2020年代に至るまで、結局のところ議論に終止符を打つための良いデータはないので、抜歯か非抜歯かの論争は継続している訳です。このような議論の繰り返しを避けるためにも「抜歯か非抜歯か」についての歴史を理解しておく必要があると思います。
現代における抜歯か非抜歯かの診断基準
矯正歯科治療の治療方針の決定に際して抜歯、非抜歯の判定(抜歯基準)は非常に重要な問題になります。この判定は歯列の模型分析だけでできるものではなく、頭部X線規格側貌写真の分析が重要となります。
さらに、2020年代に入った最近では、これまでの歯列模型の分析と頭部X線規格側貌写真だけの分析から、3次元のスキャンデータや歯科用CTの導入によって、歯や歯根だけでなく歯槽骨の形状までを三次元的に診断できるようになりディスクレパンシーの計測の精度が増してきたと実感しており、この結果として抜歯の基準がをより明確になってきました。
審美面での抜歯か非抜歯かの最終的な判断は術者と患者に委ねられる
叢生における抜歯か非抜歯かの診断においては、歯科用CTの導入によってある程度明確に答えが出せるようになってきている一方で、口元の審美をを考えての抜歯か非抜歯の決断というのは、臨床医は患者さんとよく話し合い、最良と思える判断を下すしかないと今なお考えます。
相談時に聞くべき質問
仕上がりの説明は特に注意して確認が必要です。また、治療期間と追加調整の可能性についてもしっかりと聞いておきましょう。
仕上がりの説明
矯正治療を行う際には、以前は予測模型(セットアップモデル)上で矯正したい歯を1本1本分割し、それを希望する歯列、および咬合状態に再排列したものを作成し、これによって抜歯の必要性、歯の移動量および方向についての検討を行うと同時に、治療後の配列咬合の状態の予測を行っていました。
現在では口腔内のスキャンデータをもとに、治療開始から完了までの「歯の動き」をコンピューター上で再現し、精密な治療計画を立てることができ、さらにそれを視覚的に治療計画を確認できるようになってきました。矯正治療を行う前には、この治療計画を必ず視覚的に確認し、担当の矯正医から説明をしてもらえる矯正歯科で治療を契約することをお勧めいたします。
治療期間と追加調整の可能性
歯科矯正治療を行う際には、必ず治療計画を確認するということについてはお話させていただきました。その際に、治療計画をもとにどのくらいの治療期間がかかるかについても確認しておけると良いでしょう。しかし、この治療期間あくまでも目安であり、症例の難易度や抜歯の有無などで治療期間は異なります。また、インビザラインをはじめとするマウスピース矯正では装置の装着時間によっても治療期間は異なります。
治療期間についての詳しい記事は下記をご参照ください。
マルチブラケット装置でのワイヤー矯正における追加調整とは
ワイヤー矯正での最終段階において、歯根の向きを整えたり、咬合の緊密化を目的としてブラケットを付けなおしたり、ワイヤーを曲げて挿入したり、ゴムかけをしたりという処置を行う必要があります。このような処置を追加調整と捉えることができます。
アライナー装置でのマウスピース矯正における追加調整とは
マウスピース矯正での最終段階において、歯根の向きを整えたり、咬合の緊密化を目的として追加でアライナーを作成し装着していただくという処置を行う必要があります。このような処置を追加調整と捉えることができます。
抜歯矯正をお悩みの方へ
当矯正歯科に初診相談で訪れる方の中にも「抜歯した方がよいのか、抜歯しない方が良いのか」について悩まれる方は多くいらっしゃいます。その多くの場合は精密検査後の分析と診断によって「明確な答え」が導き出されることがほとんどだと思います。その「明確な答え」を患者様にしっかりと理解と納得をができるよう、当矯正歯科では抜歯をして治療を進めた場合のシミュレーションと抜歯をせずに治療を進めたシミュレーションの両方をお見せして解説をしております。きちんとした根拠を理解したうえで治療方針を決定することが後悔のない矯正治療を行う重要な要素だと考えます。
監修者
医療法⼈きらめき 理事⻑
矯正歯科アラインクチュール名古屋院 院⻑
インビザライン社ファルカルティ* ※公認指導医
インビザラインダイアンモンドプロバイダー ※8年連続
インビザラインファースト部門世界シェア第1位 ※2019年
【所属学会等】
公益社団法人 日本矯正歯科学会
近畿東海矯正歯科学会
特定非営利活動法人 日本成人矯正歯科学会
公益社団法人 日本小児歯科学会
日本咬合育成研究会
JSPP 全国小児歯科開業医会
名古屋臨床小児歯科研究会
日本歯科医師会
一般社団法人 愛知県歯科医師会
一般社団法人 東海市歯科医師会
⽵内 敬輔 Keisuke Takeuchi
愛知学院大学歯学部卒業後、北海道の矯正歯科にて研修を積み、2004年に愛知県にて子供向けの矯正歯科/小児歯科を開業。2014年に世界で最も代表的な透明マウスピース型矯正治療であるインビザライン・システムのライセンスを取得し、2015年に名古屋市では初となるインビザライン矯正治療を専門とする矯正歯科アラインクチュール名古屋栄院をオープン。また、2019年には矯正歯科アラインクチュール東京銀座院にも同様の矯正歯科をオープンした。
マルチブラケット・システム矯正治療をはじめとする20年以上の歯列矯正治療の経験を持ち、インビザライン矯正治療3,600症例を含む6,600症例(2026年2月現在)を手がけ、2019年には子供向けのインビザライン・ファースト部門で16万人をこえるドクターの中で世界シェア第1位を獲得している。その経験の豊富さから日本だけでなく海外の歯科医師たちに対しても歯列矯正治療および、インビザライン・システムの教育や講演を行い、2021年よりインビザライン社のファカルティを務めている。 *インビザライン社のファカルティとは 透明マウスピース型矯正治療(インビザライン矯正治療)を⾏う歯科医師に対して指導を⾏う国内25名のみの公認指導医
