SHARE

  • Facebook
  • Twitter
  • Line

出っ歯はマウスピース矯正で治せる?治療の考え方を解説

SHARE

  • Facebook
  • Twitter
  • Line

矯正歯科アラインクチュール名古屋栄院院長、インビザラインファカルティの竹内です。今回は「出っ歯」にお悩みの方に向けて詳しいコラムを執筆いたしました。

出っ歯とはどんな歯並びか

矯正歯科では上顎前突 maxillary protrusionと呼び、上下顎歯列の近遠心的関係の不正で、上顎前歯が下顎前歯より著しく前方に突出した不正咬合です。

歯槽性上顎前突

上下顎骨間に前後的な偏位はないが、上顎歯列弓または上顎前歯が下顎のそれより相対的に近心に位置するものを言います。骨格性上顎前突が遺伝的要因によるものが多いとされる一方で、歯槽性上顎前突は口唇閉鎖不全などの後天的問題によっておこるとされています。

歯槽性上顎前突の口腔内所見

上顎前歯の唇側傾斜が認められ、アングルの分類は1級を示す。

正常なかみ合せ

前歯だけの問題とは限らない

骨格性上顎前突

上顎骨の前方位(過成長)または下顎骨の後方位(劣成長)もしくはその両者により、上顎骨が下顎骨に対して前方に位置する骨格パターンによって上顎歯列弓が下顎歯列弓より近心、つまり前方に偏位したものを言います。基本的には遺伝的要因によるものが多いとされています。

骨格性上顎前突の口腔内所見

上顎第一大臼歯が下顎第一大臼歯より、上顎犬歯が下顎犬歯よりそれぞれ正常対咬範囲を超えて近心位にある。また上顎前歯の唇側傾斜によりオーバージェットが著しく大きくアングルのⅡ級1類を示すものと、上顎前歯の著しい舌側傾斜と過蓋咬合によりアングルのⅡ級2類を示すものとがある。

出っ歯傾向のかみ合せ

横顔や口元に与える影響

歯槽性上顎前突の顔面所見

正貌は著名な特徴が認められない場合が多く、側貌は直線型(ストレートタイプ)か軽度の凸型(コンベックスタイプ)を示す。

骨格性上顎前突の顔面所見

正貌では口腔周囲筋の緊張や口唇閉鎖不全を認め、側貌は凸型(コンベックスタイプ)を示し、オトガイ部の後退が見られる場合も少なくない。

出っ歯の矯正治療で大切な考え方

成長期の上顎前突の治療では成長を利用した矯正装置による治療を考える必要がありますが、成人の上顎前突の治療ではマルチブラケット装置やマウスピース型の矯正装置などの治療が一般的です。

歯槽性上顎前突の治療

成人の上顎前突の治療ではマルチブラケット装置やマウスピース型の矯正装置などを用いて上顎前歯の舌側移動をはかりますが、歯と歯槽基底の不調和(ディスクレパンシー)がある場合には、小臼歯の抜歯矯正が必要な場合もあります。

歯だけを見るのではなく全体で考える

一方で、成人の骨格性上顎前突の治療ではマルチブラケット装置やマウスピース矯正などを用いて小臼歯の抜歯矯正を行うのが一般的ですが、矯正治療のみでは改善できないほど骨格的不正が大きい場合には外科的矯正治療の併用が必要な場合もあります。

マウスピース矯正が良いケース

歯槽性上顎前突の治療においてはインビザラインをはじめとするマウスピース矯正の適応となりますが、歯と歯槽基底の不調和(ディスクレパンシー)が大きい場合には小臼歯の抜歯が必要となりますので、マウスピース矯正では注意が必要です。

マウスピース矯正(インビザライン)で小臼歯を抜歯して出っ歯を治療した実際の症例

【患者様の情報】
・性別:女性
・年齢:20代

【問診1 お口の中やお顔のことで気にされていることを教えてください】
・出っ歯
・歯が大きい

【問診2 歯列矯正治療を始める前に先生に聴いておきたいことはありますか?】
・矯正治療にかかる期間
・矯正治療にかかる費用
・他の矯正治療とマウスピース矯正の違い、メリットとデメリット
・顔のコンプレックスは歯の矯正で改善されるのか

矯正治療を行う前に知っておきたいこと

上顎前突の矯正治療でマルチブラケット装置やマウスピース矯正を行う場合の期間の目安、抜歯の可能性、仕上がりの確認ポイントについて解説いたします。

期間の目安

上顎第一大臼歯と下顎第一大臼歯が正常対咬範囲のアングルのⅠ級を示す場合で且つディスクレパンシー(歯と歯槽基底の不調和)が大きくない場合には、マルチブラケット装置やマウスピース矯正にかかわらず動的治療期間は1年以内で終われる場合も少なくありません。

しかし、上顎第一大臼歯が下顎第一大臼歯より、上顎犬歯が下顎犬歯よりそれぞれ正常対咬範囲を超えて近心位にあり、上顎前歯の唇側傾斜によりオーバージェットが著しく大きくアングルのⅡ級1類を示す場合には、上顎小臼歯の抜歯矯正が必要になるためマルチブラケット装置やマウスピース矯正にかかわらず2年程度の動的治療期間がかかるのが一般的です。

また、上顎第一大臼歯が下顎第一大臼歯より、上顎犬歯が下顎犬歯よりそれぞれ正常対咬範囲を超えて近心位にあり、上顎前歯の著しい舌側傾斜と過蓋咬合によりアングルのⅡ級2類を示す場合には、上顎歯列全体の遠心移動が必要になるためマルチブラケット装置やマウスピース矯正にかかわらず2年程度の動的治療期間がかかるのが一般的です。

抜歯の可能性

成人の上顎前突の治療ではマルチブラケット装置やマウスピース型の矯正装置などを用いて上顎前歯の舌側移動をはかりますが、歯と歯槽基底の不調和(ディスクレパンシー)がある場合には、小臼歯の抜歯矯正が必要な場合もあります。とくに上顎第一大臼歯が下顎第一大臼歯より、上顎犬歯が下顎犬歯よりそれぞれ正常対咬範囲を超えて近心位にあり、上顎前歯の唇側傾斜によりオーバージェットが著しく大きくアングルのⅡ級1類を示す場合には、マルチブラケット装置やマウスピース矯正にかかわらず上顎小臼歯の抜歯矯正が必要になるのが一般的です。

後悔を減らす相談の受け方

初診相談や初診診察で矯正歯科を訪れた際に確認しておきたいことや症例から読み取るべき点などについてまとめてみました。

院内風景

初診で確認したいこと

出っ歯のお悩みで矯正治療をはじめたいと考えたとき、まずは歯科医院に相談されるのが一般的だと思います。しかし、歯科医院に相談に行っても何を確認すればよいか、患者さんサイドにとってはわかりづらいところも多々あるかと思います。

矯正歯科の専門医院か、専門医院ではないか

歯科医院は名古屋市内でも沢山あると思いますがそのほとんどは一般歯科です。一般歯科では一般歯科とは、むし歯や歯周病の治療、入れ歯の作成など、日常的に起こる歯のトラブルに対して行われる一般的な歯科診療を指します。矯正歯科、小児歯科、口腔外科などの「特殊な治療」以外は、基本的に一般歯科に含まれます。

このため上顎第一大臼歯と下顎第一大臼歯が正常対咬範囲のアングルのⅠ級を示す場合で且つディスクレパンシー(歯と歯槽基底の不調和)が大きくないという場合には、一般歯科でのマルチブラケット装置やマウスピース矯正でも対応可能な場合もあります。

一方で、上顎第一大臼歯と下顎第一大臼歯が正常対咬範囲外の場合には矯正歯科の専門医院を選択するのが一般的です。

マルチブラケット装置専門の矯正歯科か、マウスピース矯正専門の矯正歯科か

ほとんどの矯正歯科ではマルチブラケット装置を専門に取り扱っており、マウスピース矯正を専門としている矯正歯科は名古屋でもごく僅かと言えます。

マルチブラケット矯正を行うのであれば日本矯正歯科学会の認定医が所属する医院が安心ですし、マウスピース矯正(インビザライン)を行うのであればファカルティが所属する医院が安心です。

症例から読み取るべき点

矯正治療は実際に歯牙や顎を移動する動的治療と、歯列矯正治療によって位置異常の歯を移動させた後、すべてのその周囲組織が新しい条件に適応するように構造的及び機能的変化が終了するまで目的とする位置に歯、あるいは顎を保持しておく保定治療とがあります。症例数をカウントするときは、保定治療までを終了したケースをカウントするのが正しい数と言えますね。

動的治療から保定治療までは平均5年程度の期間を要するため、最低でも開業してから5年以上は経過している矯正歯科を選ぶと安心かと思います。

当院の出っ歯に関する症例は下記よりご確認ください。
症例No.38 出っ歯(上顎前突)・叢生(歯並びの ガタガタ) インビザライン矯正
症例No.4 出っ歯(上顎前突) インビザライン矯正

この記事をシェアする

  • Facebook
  • Twitter
  • Line
credit

監修者

医療法⼈きらめき 理事⻑
矯正歯科アラインクチュール名古屋院 院⻑
インビザライン社ファルカルティ* ※公認指導医
インビザラインダイアンモンドプロバイダー ※8年連続
インビザラインファースト部門世界シェア第1位 ※2019年

【所属学会等】
公益社団法人 日本矯正歯科学会
近畿東海矯正歯科学会
特定非営利活動法人 日本成人矯正歯科学会
公益社団法人 日本小児歯科学会
日本咬合育成研究会
JSPP 全国小児歯科開業医会
名古屋臨床小児歯科研究会
日本歯科医師会
一般社団法人 愛知県歯科医師会
一般社団法人 東海市歯科医師会

⽵内 敬輔 Keisuke Takeuchi

愛知学院大学歯学部卒業後、北海道の矯正歯科にて研修を積み、2004年に愛知県にて子供向けの矯正歯科/小児歯科を開業。2014年に世界で最も代表的な透明マウスピース型矯正治療であるインビザライン・システムのライセンスを取得し、2015年に名古屋市では初となるインビザライン矯正治療を専門とする矯正歯科アラインクチュール名古屋栄院をオープン。また、2019年には矯正歯科アラインクチュール東京銀座院にも同様の矯正歯科をオープンした。
マルチブラケット・システム矯正治療をはじめとする20年以上の歯列矯正治療の経験を持ち、インビザライン矯正治療3,600症例を含む6,600症例(2026年2月現在)を手がけ、2019年には子供向けのインビザライン・ファースト部門で16万人をこえるドクターの中で世界シェア第1位を獲得している。その経験の豊富さから日本だけでなく海外の歯科医師たちに対しても歯列矯正治療および、インビザライン・システムの教育や講演を行い、2021年よりインビザライン社のファカルティを務めている。 *インビザライン社のファカルティとは 透明マウスピース型矯正治療(インビザライン矯正治療)を⾏う歯科医師に対して指導を⾏う国内25名のみの公認指導医

同じ監修者の記事はこちら 詳しいドクターの紹介はこちら

ご相談は矯正治療のスペシャリストに
まずは当院の特徴を知ってください。

初診のご予約

052-228-6996

WEB 初診診察のご案内