マウスピース矯正専門の名古屋・栄にある矯正歯科ならアラインクチュールデンタルオフィス名古屋栄院

SHARE

  • Facebook
  • Twitter
  • Line

思春期の矯正治療【辻のランチ】

SHARE

  • Facebook
  • Twitter
  • Line

タレントの辻希美さんが2024年10月4日、公式YouTubeチャンネル「辻ちゃんネル」で動画「【辻のランチ】青空の歯の矯正について母として感じたことや実践してることを話します【てんや】」を投稿しました。

YouTubeチャンネルを見た率直な感想

乳歯1本、永久歯を4本抜歯して矯正治療を始めてから5日後の辻希美さんの動画でしたが、思春期の子どもの矯正治療の大変さというのが伝わってきました。

患者さんサイドの気持ちがよく伝わって来て、これはドクター側の我々こそ見るべき動画だなと感じました。我々は矯正治療の専門クリニックとして毎日のように矯正診療に携わり、日々の患者さんに対して「いつも通り矯正治療を進めていくだけ」という感覚になってしまっていました。

この動画を見て「この子自身にとって震えるくらい怖いことで、この子の親御さんにとっても見てられないくらい大変なこと」という辻希美さんのコメントにすごく重みを感じました。我々の矯正歯科に訪れる子どもたちも不安や恐怖でいっぱいだけど、親の前ではそれを見せずに我慢している子も一杯いるんですよね。

明日からの診療での子どもへの向き合い方を考えさせられる動画でした。

永久歯を抜歯しての矯正治療

今回の辻希美さんのお子さんの場合は乳歯を1本、永久歯を4本抜歯する方法とのことでした。

なぜ、永久歯を抜歯する必要があるのかを医学的に解説

19世紀の末から20世紀の初めにかけて、アングル(Angle)の非抜歯論が主流となり、矯正治療においては抜歯が禁忌とされ、正常咬合を樹立することによって顎は発育するものと考えられていました。これに対してアングルの弟子であるケース(Case)らは審美性、咬合の安定性の面から矯正治療において抜歯が必要であると主張し、抜歯の是非が大論争となりました。

これ以降、現代に至っても未だ抜歯の是非については議論は尽きることがありません。

矯正治療はいつからはじめるべきか?

いつから矯正治療をはじめるべきかについても様々な考え方がありますが「歯科矯正学」の本ではこのように述べられています。

矯正治療の目的

「歯科矯正学は,顎顔面の成長発育を基盤とした形態的、機能的正常咬合の確立をめざすものである。したがって、最終的な矯正治療の目的は、乳歯列から混合歯列期を経たのちの永久歯列における正常咬合の獲得といえる。」

このように、歯科矯正学の本でも「成長期こそが矯正に適した時期である」と述べられております。

早期矯正とは

不正咬合の原因を放置しておくと,混合歯列期から永久歯咬合完成期に至る過程の中で,経時的に形態的、機能的不正は増悪することが多い。このような場合,すでに生じている不正咬合の原因の除去のみでは自然な正常咬合の獲得がなされないばかりでなく,永久歯咬合完成後に矯正治療を施しても正常哎合の確立が非常に困難と予測されたり,ときとして矯正治療自体が不可能となることがある。早期矯正とはこのような混合歯列期において矯正力を顎顔面や歯へ直接作用させ,積極的に形態的、機能的改善をはかり,成長発育の過程の中で後継永久歯の咬合育成に寄与しようとするものである。

本格矯正とは

早期矯正では,治療時期が永久歯列形成前の混合歯列期であるため,まず当面問題となる顎顔面あるいは歯列の不正に対しての矯正治療を開始し,顎口腔環境を整え、その後の正常な成長発育や咬合育成を期待するもので,動的早期矯正治療終了後,新たに生じると予想される問題に対しては,永久歯列完成まで注意深い観察(watchful neglect) を行い,必要に応じて本格矯正を行うことになる

これは,永久歯咬合の不正に対する広範囲矯正治療を意味し,ほとんどの永久歯をできるだけ理想に近い状態にかつ上下顎歯槽骨頂上に排列し,正常合を獲得しようとするものである。この広範囲橋正治療は,一般にマルチブラケットを用いる固定式の装置が使用され、後継永久歯の萌出が完了して間もない青春期にある若年者を対象とした治療と成人を対象とした治療とに分かれる。

一般的には前者のように若干の潜在成長能(growth potential)を残している時期に行う治療を本格矯正としてとらえます。

一方で、後者の成人を対象にした治療は成人矯正と呼んでいる。

表側のマルチブラケット矯正が第一選択なのか?

今回、辻希美さんのお子さんの矯正では歯の表側にブラケットを接着してワイヤーで抜歯空隙を閉じつつ歯並びとかみ合わせを整えていくという治療方法を選択されてとのことでした。

これにより
・ブラケットやワイヤーが口の粘膜にあたり口内炎ができて辛すぎる
・上下をかみ合わせた時に歯と装置が当たってしまうので咬合を挙上する必要があり、それによって食事が噛めなくて辛すぎる
というようなコメントがありました。

現代ではマルチブラケットに代わる矯正装置としてインビザラインというマウスピースタイプの矯正方法が普及してきております。

ただし、小臼歯の抜歯を伴う治療に対応できる矯正歯科は一部になりますので、実際にクリニックの初診相談を受けてご相談ください。

この記事をシェアする

  • Facebook
  • Twitter
  • Line
credit

監修者

医療法⼈きらめき 理事⻑
アラインクチュールデンタルオフィス名古屋栄院 院⻑
インビザライン社ファルカルティ* ※公式認定講師
インビザラインダイアンモンドプロバイダ ※6年連続
インビザラインファースト部門世界シェア第1位 ※2019年

⽵内 敬輔 Keisuke Takeuchi

愛知学院大学歯学部卒業後、北海道の矯正歯科にて研修を積み、2004年に愛知県にて子供向けの矯正歯科/小児歯科を開業。2014年にインビザライン・システムのライセンスを取得し、2015年に名古屋市では初となるマウスピース専門の矯正歯科であるアラインクチュールデンタルオフィスをオープン。また、2019年には銀座院もオープンした。20年の歯列矯正治療の経験を持ち、インビザライン・システム1,900症例を含む4,900症例(2022年5月現在)を手がけており、2019年には子供向けのインビザライン・ファースト部門で16万人を超えるドクターの中で世界シェア第1位を獲得している。その経験の豊富さから日本だけでなく海外の歯科医師たちに対し歯列矯正治療及びインビザライン・システムの教育や講演を多数行なっており、2021年よりインビザライン社のファカルティを務めている。 *インビザライン社カファルティとは インビザライン矯正に携わる歯科医師に対し、歯列矯正治療およびインビザライン・システムについての教育・指導を⾏うポジション (2022年3⽉現在国内22名)

同じ監修者の記事はこちら 詳しいドクターの紹介はこちら

ご相談は矯正治療のスペシャリストに
まずは当院の特徴を知ってください。

初診診察についてはこちら

初診診察のご案内